ジンの時計について

いつもご利用ありがとうございます、アンティグランデ加藤です。　こちらでは、セラー・アンティグランデが販売するジンの腕時計をご紹介いたします。

私達が販売するジンの腕時計は主に中古となります。ジンの腕時計を仕入れた際に、精度が悪い個体はメンテナンスを行い出品をいたしております。全商品に動作保証を付けており、新品は24か月、中古は12ヶ月、アンティークは6ヶ月となります。

ジンの時計は、特殊な仕様のモデルが多数存在します。例えば、Arドライカプセル、ハイドロなど。こういった仕様のモデルは、なるべくメーカーでのメンテナンスを行い出品を致しております。
参考：ジン　公式WEBサイト
ジン・テクノロジー

ジンの魅力は、時計を通してメーカーの成長を感じることができるところにあります。1961年にプロユースの時計作りを企業理念として創業したジン。　1990年代半ばでジンの従業員は、わずか10人程度しかいなかったと言われています。小規模な経営でクオーツショックを乗り越え、現在に至るまで徐々に経営を拡大してきました。 古いモデルにはクラフト感があり、年式が新しいモデルになるにつれて完成度が高まっているように感じられます。また製品全体を通じて計器としての実用性に重きを置いている事が感じられ、意匠を華やかに凝らしたドレスウォッチに当たるモデルは見られません。

日本のアパレルメーカー等との関係性もあるようで、90年代のA BATHING APEとのコラボや、セレクトショップのビームスとのコラボ、雑誌MONOマガジンとのコラボ等が見られます。

ジン(Sinn)ヒストリー

ジンは、有名スイス時計メーカーと比べて小規模な一方、経営者の思想が色濃く反映された時計メーカーです。　1961年、ヘルムート・ジンによりドイツのフランクフルトで創設。創業以来「使うためだけの時計」という哲学のもと、実用性に特化した腕時計を数多く生み出し続けました。また小規模であったこともあってか70年代のクオーツショックをくぐり抜け経営を存続させた数少ない企業です。　1994年に経営がIWCを退社したローターシュミット氏が引き継がれます。（この当時、ジンの社員は10人ほどであったといわれています）現在も多くのプロユースウォッチの展開と事業成長を続けており、対テロ特殊部隊GSG-9、パイロット、ダイバー、消防士、救急医、レスキュー隊員などに正式採用され、信頼を獲得しています。

ネットの掲示板では、ジンの時計はダサいといった書き込みを見ることがあります。 主にはツールウォッチたる飾り気の無さや現在の知名度からくる理由のようで、的を得た理由は多くありません。　ジンは小規模の企業であり、現在は成長過程にあります。 その一方でジンの時計は経営者の考えが色濃く時計に反映されており、他の時計メーカーと異なる挑戦的な仕様や、意匠が見て取れます。 徐々に時計の完成度や、ブランドの認知度を高めており、今後が期待されるメーカーです。また認知度の向上に伴い、古いモデルにも注目が集まり、ヴィンテージでは現行モデルの倍近い価格で取引されているモデルも存在します。

• ローターシュミット

  

  長年IWCに在籍。ランゲ復興の立役者。

  元IWCのテクニカルディレクターであったローター・シュミット（Lothar Schmidt）氏。1990年から1993年にかけては、IWCの子会社であったA.ランゲ＆ゾーネの再建に参画し技術的な生産開発を担当しました。1994年、ヘルムート・ジンから、ジンの経営を受け継ぎ、同社の事業拡大に大きく貢献します。

  ローターシュミットが携わった代表的な時計

  1994年　マグネチック・フィールド・プロテクションを搭載した244を発表。

  1995年　湿気によるオイル劣化等を防ぐArドライテクノロジーを採用した203.TI.ARを発表。

  1996年　特殊オイルを時計ケース内封入し5000m防水を実現した403.HYDROハイドロを発表。

  1997年　特殊部隊での使用を想定したミッションタイマーEZMシリーズを発表。

• ヘルムート・ジン

  

  戦闘機パイロットにして、ジンの創業者

  ヘルムート・ジンは約10年に亘りドイツ空軍時代をおくり、退役後はラリードライバーとして活躍。同氏はこれらの経験の中で腕時計が非常に重要な存在であるという認識を深め、時計作りに携わるようになりました。1961年、過酷な状況下での使用にも耐えうる腕時計開発のためジンを創業しました。

  ヘルムート・ジンが携わった代表的な時計

  1960年代後半には、現在まで続くタイプ20規格を基に回転ベゼルを搭載した“103”を開発。

  1980年代、ドイツ連邦軍のストック1550SGを買い付け、再調整した155Bwを販売。156、256、158の開発の祖となる。

  1985年　ドイツ人宇宙飛行士のラインハルト・フラーが、宇宙でのミッション時にジン140.Sを個人的に携行。世界初の宇宙空間で使用された自動巻腕時計となりましました。その後、同社の腕時計が度々宇宙ミッションで携行される。