更新:2023.3.9
東京都中野区の株式会社Altomare(代表者:原 孝)が運営する、腕時計専門店 アンティグランデは、高級ブランド腕時計に関する意識調査を実施いたしました。
いつもご利用いただきありがとうございます。アンティグランデ加藤です。
ここ数年、急速に注目を集めている高級腕時計。特に、スイスメーカーが製造する機械式腕時計が脚光を浴びています。
他方、時間確認のできるスマートフォンや精度の高いスマートウォッチがある中、なぜ機械式が多い「高級ブランド腕時計」なのでしょうか。高級腕時計を所有する理由がいまいちわからないと感じている方は少なくないかと思います。
「なぜ高級腕時計を買うのか」
「時間を見るためには正確なスマートフォンやスマートウォッチの方が良いのではないか」
など
そういった疑問を持つ方へ、腕時計を所有する方の考えお伝えしていきたいと思います。
今回は、高級腕時計(主にスイス製機械式腕時計)の所有経験がある方に、腕時計を所有する理由についてアンケートを実施いたしました。アンケートには、近年拡大しているスマートウォッチに関する質問も含まれています。
アンケート実施方法、期間、回答者構成などは以下のようになります。
まず購入した事がある時計ブランドをあげていただきました。(複数回答可) 人気の高級時計はロレックス。回答者の80%が所有経験があるという結果となりました。ついでセイコーが53%、オメガが42%が所有経験があるという結果になりました。スイス製腕時計の人気が高い印象がありますが、セイコーの人気も垣間見えます。
所有経験のある腕時計ブランドの中で最も高額だった腕時計という質問では、トップが100万~149万、それ以外では~199万までが16%前後。所有経験トップのロレックスであれば、5ケタ型番モデルや定価のSSスポーツモデル、デイトジャスト等があてはまりそうです。
また、アップルウォッチをはじめ急速にシェアを拡大しているスマートウォッチの所有状況についても聞きました。ブランド時計所有経験者の約22%がスマートウォッチを所有。スマートウオッチと高級時計に関しては、「どちらか」ではなく「両方」を選ぶ人もいるようです。 筆者の個人的印象として、ここ1年ほど店頭にいらっしゃるお客様に、アップルウォッチを着用されている方が増加したように感じます。現在はより拡大しているかもしれません。
高級腕時計を購入しようと思った理由と、購入する際に重要視した点はどういった部分なのでしょうか。
腕時計を購入した理由として、最も多い回答は「趣味」と「デザイン」でした。それ以外でも様々な回答があり、大きく突出した回答はありませんでした。 印象的だった回答として、「一生物として」(分類:大事に使える時計)、「自分へのご褒美に・人生の節目に」(分類:自分にご褒美・記念)があり、高級腕時計が特別なものとして認知されている事が伺えます。
時計を購入する際に重視したポイントについても伺いました。腕時計を選んだ理由として、最も多かった回答は「デザイン」でした。2位はネームバリュー。外観の良さや知名度は納得の出来る部分です。
次いで、価格・機能・実用性と並びます。これらは腕時計に関する属性ですが、具体的な回答の中に「精度」は見られませんでした。 「高級腕時計を購入する際、精度の優先度は高くない」事が分かります。
もう一点注目したい点は、腕時計の購入理由、重視した点は「資産性」という回答が共通して見られました。具体的には、「価値が下がらないから」、「値上がり率」など。
腕時計の買取価格は定価を超える場合や、中古で購入することで購入価格の半分以上が戻ってくる場合も少なくありません。
こうした高級腕時計のリセールバリューは広く知られるようになりました。ロレックスマラソンや、転バイヤーという言葉が流行った事はそれらを裏付けています。
高級腕時計は、どのようなシーンで着用されるのでしょうか。
高級腕時計の着用シーンは「日常的に」という回答が首位。次いで「職場」、「結婚式」という結果でした。 また「職場」と関連がある「営業の際」というシーンで着用する方は大分少ないようです。 対峙する相手との関係性やお仕事にもよるかと思いますが、腕時計はTPOを踏まえて着用されている方が多いようです。
また「国内旅行」と「海外旅行」では、前者の回答が圧倒的。宿泊先などでは、自分のステータスを伝える事にも貢献してくれそうです。一方で海外旅行ともなると盗難に備えて慎重にということでしょうか。
身に着ける物は流行り廃り・飽きなどで、着用しなくなる可能性もあるでしょう。高い金額で購入した腕時計は、最終的にどのようにするのでしょうか?
現在所有している腕時計についても、売るとお考えの方が45%程。多くの方が、腕時計はいつか現金化するものと考えていらっしゃることがわかります。
またアンケートにご参加いただいた多くの方が当店のサービス利用者ということもあり、高級腕時計の売却経験者は70%となりました。
「持っている腕時計は使い続ける」と回答された方の中にも、売却経験者がいらっしゃることが分かります。
査定の利用目的は、腕時計の買換えの為という答えが多数。 次いで、「その他買物資金」、「相場が上がってきたから」という順に。
腕時計を選ぶ際に重視した点というアンケートの回答では多くありませんでしたが、高級腕時計は「資産性」「リセールバリュー」が意識されている事がわかります。
こうした、高級腕時計の資産性が高額な買物の支えとなっていると言えるのではないでしょうか。
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高級腕時計を持つ理由は、「アクセサリーとして」が圧倒的。 次いでここで「資産として」という回答が2位に登場。3位が「時刻確認用」という結果になりました。 ここまでが腕時計を所有する意義に関するアンケートとその回答となります。
ここまでの回答を記事冒頭の疑問に当てはめて整理してみました。
高い高級腕時計を購入する理由は、「資産性」があるからと言う考えが前提にあると言えそうです。
カッコいい、ネームバリューがある事に加えて、価値が落ちないという側面は高額な購入価格というハードルを大きく下げているように思います。
また現在のようなインフレ傾向が継続していくと、現金と比べて物(特に世界的に価値が認められている)の価値が相対的に上昇していく場合があります。
そうした考えもあってか、先のアンケートでは、高級腕時計はインフレヘッジの一部だと回答する方もいらっしゃいました。
高級腕時計にスマートフォンやスマートウォッチのような正確性を重視している方は多くありませんでした。 高級腕時計は「アクセサリー」として持つという回答が多かった点はそれをよく表しているように思います。
趣味としての側面、積み上げてきた努力やステータスの象徴としての側面、おしゃれを楽しむという側面などなど。高級腕時計は(計器と言うよりも)ジュエリーに近い側面があるという点に魅力があるということではないでしょうか。
高級腕時計とスマートウォッチ(アップルウォッチetc)では「どっちか」、というよりも各々に魅力・長所があるといえるでしょう。
スマートウォッチと高級腕時計を併用する方が一定数いらっしゃる点や、前述の仕事の営業先で着用する方が目立って少ないという点からも、
TPO(正確さを求める場面、相手に好印象を与えたい場面etc)によって腕時計を使い分けるのも楽しみ方のひとつでしょう。
アンケートの回答から高額な価格でも購入しようと思える価値や、そしてスマートウォッチ等ではなく「機械式腕時計」を持つ意義といえそうなものが見えてきました。
最後に今欲しい腕時計ブランドをあげていただきました。
欲しい高級腕時計は、「ロレックス」という回答が首位。 所有経験があるブランドと同様にトップという結果になりました。
調査当時から期間は経過しました。現在当店では、ロレックス以外でも、流通量の少ない個体や100万以下で実用性の高い腕時計が注目されている傾向が見られます。 現在であれば2位、3位あたりは異なる結果になってくるかもしれません。 例えば、当店では昨年後半からはIWC、パネライ、ジン等といったツールウォッチとしての側面がある時計のお問合せが増えている印象があります。
いかがでしたでしょうか。
当記事が高級腕時計に疑問を持つ方や、興味を持ちはじめた方のお役に立てれば幸いです。
時計販売セラー・アンティグランデでも多数の腕時計を取り扱っております。 ロレックスに限らず魅力的な時計はたくさんあります。気になる腕時計やご不明な点がありましたらお気軽にスタッフまでお尋ねください。
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